地元の「語り部」が伝える南三陸の真実(前編)

震災から4年。復興作業が続く宮城県南三陸町
震災から4年。復興作業が続く宮城県南三陸町
東日本大震災から4年。復興作業が続く宮城県南三陸町

3月14日(土)、宮城県南三陸町を訪ねた。

そもそものきっかけは、つい先日、宮城県塩釜市に住む友人ができたことだった。彼女は「塩釜はすごくいいところだから、一度来たらいい」と何度も言ってくれた。ぼくは塩釜のことをまるで知らなかったが、「マグロが有名」という言葉に惹かれた。ぼくは魚が好きなのだ。

だが、ご主人の転勤のため、この3月中に宮崎へ引っ越すのだという。今このチャンスを逃したら、もしかしたら二度と塩釜へ行く機会はないかもしれない。そう思って3月10日(水)に、「今週末に行ってもいいか」と即座に聞いた。突然のことだったが、幸運にも返事はOKだった。

金曜日の夜、着替えを持ってスーツのまま北陸新幹線「はやぶさ」に乗り込むと、仙台までは1時間半で着いてしまった。東北がこんなに近いとは思わなかった。彼女が仙台駅まで車で迎えに来てくれて、塩釜のお宅にお邪魔させてもらった。

塩釜行きが決まったときから、「塩釜以外では、どこへ行こうか」と、考えていた。ぼくの求めるものは、至極シンプルで、「太平洋を眺められる温泉に浸かりたい」という、ただそれだけだった。

そんな温泉がないか調べてみると、意外にも見つかったのは一件だけだった。「南三陸ホテル観洋」というホテルに「南三陸温泉」があり、どうやら素晴らしい眺めを堪能できるようだった。ホテルのHPを見ていると、気になる記事が紹介されていた。

参加者6万人超、宮城・南三陸「語り部バス」の磁力(日本経済新聞)

風化が進む中で、あの日に何が起こったのか知りたいと町を訪れる人も多い。同ホテルでは12年2月から毎朝、「語り部バス」を運行している。「どこに何があったのか案内してほしい」という宿泊客の要望に応えたのが始まりだ。3年間で約6万2000人がバスツアーに参加した

当初は温泉に入りたいと思って行き着いた「南三陸」だったのだが、この記事を読んでから、「このバスツアーに参加して、震災のことを学びたい」という想いにシフトし始めた。しかし、どうやらこのバスツアーは宿泊者限定のもので、塩釜から日帰りで訪ねるぼくらには、参加できないものらしい。

だが、南三陸町を自分たちだけで訪れても、震災のことを深く知れるとは思わなかった。もちろん、行かないよりは行った方がいいに決まっているだろうが、せっかく行くのであれば、どうしても地元の『語り部』さんの話が聴きたい。その想いを、南三陸ホテル観洋の方に伝えたところ、なんとぼくらのために特別に『語り部』さんがガイドしてくださるということになった。それも通常のバスツアーが1時間で終わるところ、3時間近く案内してくださるというありがたいものだった。

そして3月14日(土)のお昼過ぎ、ぼくらは南三陸ホテル観洋のロビーで、『語り部』の伊藤俊さんにお会いした。

地元の『語り部』として震災の真実を伝え続ける南三陸ホテル観葉の伊藤俊さん
地元の『語り部』として震災の真実を伝え続ける南三陸ホテル観葉の伊藤俊さん(左)

「『震災のことを学びたい』と、遠いところから熱意を持って訪ねてくださることが本当にうれしいです。本日はよろしくお願いします」

助手席にお乗りいただき、ホテルを出発すると、南三陸町に起きた真実を知るツアーが始まった。

「では、まずは戸倉へ向かいましょう。ここで起きたことは、テレビでもほとんど報道されていません」

事実、本当に知らないことばかりだったのだ。

中編へ続く・・・)

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